日本の行事 年中行事

鏡餅

カテゴリ : 1月 (睦月),年中行事,風物詩 タグ :

鏡餅は正月、年神様へのお供えとして飾ります。
年神様(歳神)は正月に家で祭る神で稲作を守ります。
鏡餅は土地土地により呼び名も作り方も風習も様々です。飾る場所は一般に歳神・床の間・仏壇・天神・恵比寿・水神・かまどの神・蔵・荒神・農機具・臼・きね・それに各部屋などとされています。

供えた鏡餅を下げるのは1月11日の鏡開きです。おろした餅は雑煮や雑炊などにして食べますがその際、餅を刃物で切ることを不吉であるとして叩き割ります。




三方(供え物の台)の上に、紙を四方に垂れるように敷きます。その上に裏白と譲り葉を四隅に出し、鏡餅を2つ重ねます。その上にはんだわら、串柿、だいだい、干しするめなどを置き、昆布を長く垂らして飾り立てます。儀式ばったものは鏡餅の上に紅白の菱餅を置いたりします。
飾る場所が狭いことや、手に入りにくい物が多いので、三方に紙を敷いて鏡餅をすえてミカンをのせ簡略したものもあります。

裏白
しだの一種で、葉の裏が白いので後ろ暗いところのない清浄の心を表します

譲り葉
新しい葉が出てから古い葉が落ちることから、家督を子孫に譲るのを祝う意味があります

はんだわら(馬尾藻)
海藻の一種で、胞子を付けている様が子供をかかえているように見えることから子孫繁栄の意味があります

串柿
収穫の喜びがこめられ、五穀豊穣の意味があります

だいだい(橙)
代々とも書き果実が木が落ちることなく4~5年もつことから長寿の家族に見立てられ家族繁栄の意味があります

するめ・昆布
するめは「寿留女」とも書き、昆布は「よろこぶ」などの語呂合わせがありめでたい食べ物です

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